コーヒーを愛する皆さんは、普段どんなコーヒーカップを使っていますか？
またまた、ホワイトコーヒーがちょっと気になっているあの人は、一体どんなコーヒーカップを愛用しているのか？をコーヒーのお話も交えてご紹介していこうと思います。
第2回目は、ホワイトコーヒーの豆を焙煎してくださっている、株式会社ナチュラルコーヒー焙煎士のイズミさんです。
ホワイトコーヒーの焙煎士でもあり、株式会社ナチュラルコーヒー代表のセイジさんと共に、お話を聞かせていただきました。
焙煎が楽しくて楽しくて
——突然ですが、イズミさんはどうして焙煎士になったのですか？
イズミさん
元々、ギャラリー喫茶で陶器の販売とコーヒーの提供をしていました。ギャラリーが立ち上がる時に、知り合いの方に声をかけてもらったので、接客好きだしコーヒーを初めてみました。
その前は日本茶を販売していたので、コーヒーのことが全くわからない状態でした笑
セイジさん
その後に、ナチュラルコーヒーに来てくれたんです。
——そうなると、焙煎を始めたのはナチュラルコーヒーさんで？
セイジさん
そうそう。最初は淹れてもらうだけだったのですが、キッチリこまめにデータを採ったり、真面目で職人気質なところがあったので、じゃあ焙煎もやってみない？って。
ま、俺が手一杯だったってのもあるんですけどね笑
イズミさん
そんな感じで始めて、もうすぐ丸5年になります。
この間、どのくらい焼いたのか計算したんですよ。多い時は1日100kgくらい焼いているので、5年間で15tくらい焼いてました。
焙煎は、結構早い段階でハマってしまったので、どんどん楽しくなっています。
——15tって、もう単位がトラックみたいになってますね笑！その焙煎の楽しさも教えていただいてもいいですか？
イズミさん
セイジさんがやりたいようにやっていいよと言ってくださるので、今でも色々なことにチャレンジしています。
火の入れ方を調整して、釜の様子を見て、今、豆が出しているエネルギーを想像しながら、テストスプーンで豆の状態を確認するのがすごく楽しくて。
ただ、焙煎は気候などに左右されるので、なかなか自分の理想通りに焼き上がることがないのですが、うまくできた時はメチャクチャよっしゃーって！笑
一般的なレシピを試してみても、やっぱり自分の中ではちょっと違ったりするので、、、多分、5年でその辺の感覚的なものは備わってきたと思います。
セイジさん
そうそう。やっぱり感覚なんです。マニュアル通りに焙煎しても全然ダメで、本人が美味しいって思えるような形に持っていかないといけないんですよ。
なので、本人の感覚が必ず必要になります。
やっぱり、自分が作るもので、お客さまに喜んでもらいたいし、美味しいって言って欲しいから、細かいところまで気を配っています。
豆が愛おしい
——お客さまからのメッセージを読ませていただく限り、焙煎へのこだわりは届いていると思います。ちょっと話が変わりますが、イズミさんにとってのコーヒーってどんな存在ですか？
イズミさん
お客さまのことを考えると、焙煎する時も、淹れる時も、とにかく豆を大事にしようと思って。店頭で豆を販売する時も、嫁入り前の娘のように大事に大事に並べています。
もう、豆が愛おしいんです、私。
焙煎度合いによって、豆の輝く瞬間が違うんです。一番輝く瞬間に出してあげると、豆たちもやったー！って、私も行ってらっしゃーい、綺麗に膨らんでよかったねー！って。
セイジさん
この豆、可愛くないですか？ってよく言うんですよ笑
イズミさん
だから、焙煎機もセイジさんからお預かりしていると思ってて。
私が今ここで仕事をいただけているのも、お客さまの声が聞けるのも、あなたのおかげだよって言いながら、いつも焙煎機の掃除をしています。
セイジさん
汚れるし、とにかく重いし、焙煎機のメンテナンスって、なかなかハードだと思います。
イズミさん
でも焙煎機は、ちゃんとお手入れしないと全然ダメなので。
——豆だけではなく、焙煎機への愛も溢れていますね！そんなコーヒーを愛してやまないイズミさんが、ホワイトコーヒーの商品を作る時って、また普段と違うんですか？
イズミさん
やっぱり新鮮で美味しいと思っていただけるように、普段通りに作っています。飲んだ方がお友達に紹介するかもしれないので、どんどん繋がって、広がっていくといいなと思って。私の想像しているより、もっと色々な方に、美味しいな、楽しいなが広がって欲しいです。
コーヒーを始めたいけど、ちょっと難しいなって思う方って沢山いらっしゃると思うんですけど、ホワイトコーヒーって、シンプルにおいしさを楽しむというか、自分の感覚だけで好きなコーヒーを選んでいけるとか、すごい楽しい取り組みだなって思ってます。
背伸びせず自分の言葉で
——イズミさんには、商品の製造だけではなく、お客さまに毎月お届けする箱の中に、かわいいイラストまで描いていただいていますが、イラストはこれまでも描かれていたのですか？
イズミさん
ナチュラルコーヒーに来てから、メニューとか看板とかを描かせてもらっています。セイジさんが自由に描いていいよって。
小さい頃から絵を描くことが好きだったので、遊びの延長みたいな感じで楽しく描いてます。
なんか自由にやっていいよって見守ってくださる方がたくさんいて、伸び伸びとさせていただいてます笑
セイジさん
ホント色々描いてもらってて、イベントの看板とかは目立つので助かってます。
——すごいですね！もう専属のイラストレーターまでされていて大活躍！！ちなみに毎月のイラストはどのように決めているのですか？
イズミさん
やっぱり季節を感じられるものをテーマにしています。そして箱を開いた時に、ちらっと見てもらって、頭の片隅にちょこっと残ってもらえるかな？くらいの絵を目指しています。
何枚も描いているので、実は全部の絵柄がちょっとずつ違うんですよ笑
ささっとあまり時間をかけないように描いているんですが、最初に描き始めた時から、少しづつ変わっていって、納得できる絵になったころに全部描き終わってる感じです。
セイジさん
それもいいですよね。なんかちょっとずつ違うって。
イズミさん
イラストに付けるコメントもなんですけど、いろんな方を想像して。1人で見ている方もいらっしゃるだろうし、ご家族で見ている方もいらっしゃるだろうし。なので特定の人にじゃなくて、いろんな人にちょっとでも伝わればいいなーと思って考えています。お疲れ様ですって書いても、疲れていない人もいるかもしれないしとか。
そして、なかなか難しい事なんですけど、自分の中にある言葉を使おうと思っています。もしかしたら、お会いするかもしれないので、がっかりさせないようにって、背伸びした言葉を使わないようにしています。
適当に選んだ言葉とか、ちょっとかっこいい言葉とか、私が使ったことに違和感がある言葉は使わずに、自分の言葉で書いています。
セイジさん
こんな事を考えてたなんて、初めて聞きました笑
好きが詰まっている
——いつも本当にありがとうございます。これからもイラストを楽しみにしてます！では、いよいよお気に入りのコーヒーカップについて教えていただいてもいいですか？
イズミさん
そうですねー、いわゆるおしゃれなコーヒーカップって、ちょっと薄いんですよね。やっぱり日本の焼き物のあのちょっとゴツい感じが好きみたいで。で、その事を知っていた友人が湯呑みをプレゼントしてくれたんですよ。それがとてもいい飲み口で。
——湯呑みですか？それは意外でした笑！飲み口以外にも、コーヒーカップとの違いってあるんですか？
イズミさん
もちろん、コーヒーカップも持っているんですけど、なぜかプレゼントでもらった小石原焼の湯呑みを使っています。
見た目も可愛いし、なんか淹れたコーヒーがずっと美味しい気がして。
好きだからなんだと思います。器の形状も見た目も好きだし、プレゼントしてくれた友達のことも好きだし。多分、好きが詰まっているものだから、コーヒーも美味しい。
セイジさん
お椀みたいな湯呑みではなく？たまにそれでコーヒー出すとこもありますよね？？
イズミさん
いや、本当に普通の。なんか丸っこくて可愛いんですよ〜
コーヒーから感じて欲しい
——ここにも愛が溢れていましたね！では最後に焙煎士イズミとして、コーヒーを飲まれている皆さまに一言メッセージをいただいてもいいですか？
イズミさん
世の中には、よく聞いたことがある豆があるじゃないですか？キリマンジャロとか、ブルーマウンテンとか。もちろん美味しいんですけど、コーヒー屋さんで、名前が可愛いから買っちゃったとかでも全然いいと思うんですよ。なんか自分なりに楽しんで欲しいです。
形にこだわりすぎて考えすぎちゃうと、それも味に反映されちゃう気がして。
なので、とにかく自分の一番いい形を見つけて欲しいです。
そして、もし何か気になったことがあれば、ぜひご意見をいただきたいです。味のことでも、香りのことでも。その原因を考えるのも、もっと美味しくするにはどうしたらいいかって考えるのも、そんな機会をいただけることがありがたくて。
なので、いろいろ感じて欲しいです。
セイジさん
みなさんコーヒーを自由に楽しんでください！
——そうですね。自由に楽しんでいただいて、感じた事をぜひ教えてくださいね！
イズミさん、セイジさん、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました！
次回はどなたが出演していただけるのでしょうか？
どうぞお楽しみに〜
株式会社ナチュラルコーヒー（@naturalcoffeejp）
熊本県熊本市
「人や環境に優しいコーヒー」を提供するため、信頼のおける生産者から正当な価格で直接仕入れ、直火焙煎にこだわり、丁寧なハンドピックを心がけています。そして新鮮なうちにお届けすることを、今もこれからも変わることなく続けていきます。
前回のインタビューはこちらから
イズミさんが愛用するコーヒーカップとコーヒーのお話をしてみました。