今回ご紹介するコーヒーは、インドネシアとオーストラリアの間に位置する🇹🇱東ティモールの「オーガニックコーヒー」です!!!
東ティモールの南には、ティモール海があり、その先にはオーストラリア大陸があります。
今回の豆は、「エルメラ県レテフォホ」という地域でスペシャルティロースターより高位評価を得たコミュニティが栽培したコーヒーになります。
トゥヌファヒ村の約20世帯のコミュニティによって守られ、品質維持向上のための学習も積極的に行っているとのことです。😲
標高は、1,400〜1,800mと比較的高く、品種はティピカ、カチモール、ハイブリッドデティモール(HDT)の混合種です。比較的ティピカが多く含まれている印象です。
豆のサイズは16upで18ぐらいの大粒が目立つ豆で、精製方法は水洗式。品質もよい生豆でした。
有機JAS認証も受けており、安心できる豆でもあります。
味は、フルーティーさもあり、クリーンな酸味をしっかりと感じれる豆かなと。
豆自体も思ったより力強そうなので、今回は少し深めで焙煎してみました。
まずは、シンプルにドリップで楽しんでみてくださいね!️🥰
コーヒーを通じて味への感性が開いて行く感じがしませんか?
違いを感じながら、広大なコーヒーの世界をお楽しみください!
これから益々、皆さまのコーヒーライフが、より豊かになりますように。
今回紹介したコーヒーに混ざっている、ハイブリッドデティモール(HDT)について少しお話ししようかなと思います。
アラビカコーヒーの木は、自家受粉なので同じ木に咲く花で受粉ができますが、他の品種と交雑することで突然変異が起こり、新たな品種が生まれることもあります。
HDTは、その一品種になります。
歴史をみると、1900年代前半に東ティモールで発見されたコーヒーで、後に研究が進み、HDTはさび病に強いことがわかり世界中に広まりました。
さび病や他の病気に対する、より高い抵抗性を持つ品種をつくるための遺伝子源として使われています。
過去にタイとスリランカにて、HDTが植えられた地域を訪れたことがあります。
私が訪れた場所のいくつかの地域では、収穫が大変という理由で放置されたHDTの木々が見受けられました。
一気に身が赤くならないので、丘陵地帯で何度も何度も収穫作業をしなければいけないうえ、木の背丈が高く収穫が大変だったりと、非常に苦労があるようでした。
やはり、収穫のしやすさも重視された品種が好まれる様です。
嗜好品のHDTは、低地でも栽培できたりもするので、酸味や香りが弱い印象があり、個人的には淡麗な豆と称しています。
いろんな意味で、興味深いHDTです。
そして、HDTが発見された東ティモールが、様々なコーヒー栽培にチャレンジしているので引き続きチェックしていきたいと思っています。
長きに渡り植民地支配下にあった東ティモールですが、苦難を乗り越えて、本当に美味しいコーヒーを一生懸命生産しています!
今回のコーヒーはお口に会いましたでしょうか?
それでは、今回の「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」を引き続きお楽しみください。
2021年11月にお届けした「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」をご紹介します💁