【私とコーヒーの物語】 十九杯目「ホワイトデー」 | WHITE COFFEE(ホワイトコーヒー)

ホワイトコーヒー的なコーヒーの愛し方を語らせてください🥰
2025/09/02

【私とコーヒーの物語】 十九杯目「ホワイトデー」

WHITE COFFEE 定期便 2025年3月号でお届けした、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】 をぜひお楽しみください!

コーヒーを愛する皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

「WHITE COFFEE 定期便」と一緒にお届けしている、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】のご紹介です。

今回は、十九杯目「ホワイトデー」です。
ちょっとだけ他のことを忘れて、ほんのりくつろぎながら読んでいただけたら嬉しいです!

 

十九杯目「ホワイトデー」

 

 

あー…やっちゃったなぁ…調子にのりすぎた…。

だって、可愛すぎでしょ。

 

 

毎年恒例のバレンタインデー。

その日を楽しみにしていた。

学校の席替えでユイが前に座り、いつの間にか目が離せなくなっていった。

何とか距離を縮めたくって声をかけたあの日。

ただの〝後ろの席のヤス〟から、せめて友達くらいになりたかったんだ。

 

 

あれから3年。願っていたとおり、男友達になれたはずなのに、どんどん、どんどん苦しくなっていった。

もっとユイのことが知りたい。もっとユイと同じ時を過ごしたい。もっとユイに…触れたい。

欲望が溢れ出し、おかしくなりそうだった。

あー…ホワイトデーどうすっかなー…。なんて伝えたらいいんだろ…。

答えが出ないうちに、ホワイトデーはやってきて、いつも通り公園に来たユイは、いつも以上に可愛かった。

 

 

とっておきのチョコと、コーヒー。ユイにずっとあげたかった、カカオを使った香水も用意した。

 

 

ユイが「ねえ、ヤス。チョコ食べさせてよ。」と、言ってきた。

イタズラっぽく、あの時のような不安気な様子は全く見せず…。

 

 

少し戸惑いながらもチョコレートをユイの口元に運ぶと、手首をぎゅっと掴まれ、ユイはチョコを、指を、軽く噛んできた。

 

 

指に舌先が触れた瞬間、鼓動が高鳴り、まるで嵐の中にいるかのように心が乱れた。

…やられた。抗えるはずがないんだ…。

何度も何度も訪れた淡く、柔い、熱を帯びた喜びと痛み。

 

 

その瞬間、僕は掴まれていない方の手でユイの頬に触れた。

 

 

「好きだ。」

 

 

言葉が、想いが、口から勝手にこぼれた時、もう迷いはなかった。

 

 

「もっと、食べてよ。」

 

 

そう俺が言うと、ユイはまたあの時と同じように桜色に頬を染め、焦りを悟られないようにと、コーヒーを口に運んだ。

 

 

「…美味しい。」

 

 

そう言ったユイが可愛くって、愛おしくって、こんなに近くにいるのに、もっと、もっと近くに…って、胸が締め付けられたんだ。


 

 

ぎゃーーーー!!!そうきたかあ!と、またまた興奮してしまいました笑。
〝後ろの席のヤス〟君の、一途な想いが実って、本当に良かった😂!
ホッとしたら、なんだか無性にコーヒーが恋しくなってしまいました…。
コーヒーで乾杯したい気分です☕️
 

ではでは…今後とも「WHITE COFFEE 定期便」をよろしくお願いいたします☕️

 

前回のショートストーリーはこちらから

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまのコーヒーライフが、よりいっそう豊かになりますように。

「WHITE COFFEE 定期便」をぜひご検討ください!

心よりお待ちしております☺️

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