【私とコーヒーの物語】 十八杯目「バレンタインデー」 | WHITE COFFEE(ホワイトコーヒー)

ホワイトコーヒー的なコーヒーの愛し方を語らせてください🥰
2025/08/28

【私とコーヒーの物語】 十八杯目「バレンタインデー」

WHITE COFFEE 定期便 2025年2月号でお届けした、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】 をぜひお楽しみください!

コーヒーを愛する皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

「WHITE COFFEE 定期便」と一緒にお届けしている、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】のご紹介です。

今回は、十八杯目「バレンタインデー」です。
ちょっとだけ他のことを忘れて、ほんのりくつろぎながら読んでいただけたら嬉しいです!

 

十八杯目「バレンタインデー」

 

 

「ねえ、ゆいはさー、誰かにチョコあげんの?」

バレンタインが近づいたある日、後ろの席のヤスが声をかけてきた。

 

 

私はバレンタインデーが好きだ。

普段お目にかかれないチョコレートとの出会いは、たまらなく興奮する。

 

 

「えー。あげないよー。チョコレートは自分用なの。」

「そうなの?俺もチョコ食べたい!食べたい!食べたい!お願い、ゆい様〜。お返しあげるから!」

と、言われ、あまりのしつこさに渋々分けてあげることになった。

待ち合わせの公園で、ヤスと分けながらチョコレートを食べると意外にも楽しくって、律儀にもホワイトデーにお返しを貰えた時には、いつもよりもその日を〝特別〟に感じた。

 

 

それから私達は、バレンタインデーを一緒に過ごすようになった。

 

 

ヤスの背がグッと伸び、私がメイクを覚え始めた年のバレンタインデー。

ヤスが買ってきたコーヒーと、私のチョコレート。

ふいにヤスはチョコを持った私の手を、指ごと口に持って行った。

指が唇に触れ…私は、焦ってコーヒーをテーブルから落としそうになる。

「あぶな!」と、キャッチし「もう一個食べさせてよ。」と、イタズラっぽく笑い、私に言ってきたヤス。

 

 

その瞬間、私の奥深く、ずーとずっと奥深い、未開拓の身体の奥深い場所が、微かに動いた。

優しい風が吹き、光が届く。それは瑞々しい果実のような香りを漂わす。

 

 

ヤスの持ってるコーヒーを奪い取り、心に宿った甘ったるさを流し込んだ。

 

 

悔しいな…私、ヤスをドキってさせたい。好きだって、言わせたい。

ヤスの〝特別〟になりたい。

 

 

ホワイトデー。私が欲しいお返しは、もう決まっていた。

 

 

 

きゃーーー!欲しいお返しって、もしや〜😍と、乙女のようになってしまいました笑。
恋に落ちる瞬間って、なんかいいな…。

この、あま〜い雰囲気をコーヒーで流し込まずに、チョコレートのようにマリアージュを楽しんでいただけたらなと思います✨

ではでは…今後とも「WHITE COFFEE 定期便」をよろしくお願いいたします☕️

 

前回のショートストーリーはこちらから

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまのコーヒーライフが、よりいっそう豊かになりますように。

「WHITE COFFEE 定期便」をぜひご検討ください!

心よりお待ちしております☺️

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