【私とコーヒーの物語】 第四話「おでん」 | WHITE COFFEE(ホワイトコーヒー)

ホワイトコーヒー的なコーヒーの愛し方を語らせてください🥰
2024/02/08

【私とコーヒーの物語】 第四話「おでん」

WHITE COFFEE 定期便 2023年12月号でお届けした、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】 をぜひお楽しみください!

コーヒーを愛する皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

「WHITE COFFEE 定期便」と一緒にお届けしている、ショートストーリー【私とコーヒーの物語】のご紹介です。

今回は、第四話「おでん」です。
ちょっとだけ他のことを忘れて、ほんのりくつろぎながら読んでいただけたら嬉しいです!

 

第四話「おでん」

 

 

我が家のクリスマスはいつもおでんだった。

成長し、クリスマスにはチキンを食べるらしいと何となく分かった時に、

なぜうちではおでんなのかと母に尋ねた事があった。

父の好物で、2人が初めて一緒にクリスマスを過ごした時に食べたのが、

おでんだったからだと教えてくれた。

 

 

一方父はというと、毎朝母の為にコーヒーを淹れる。

体調が優れなくても、夫婦喧嘩をしていても。

母が亡くなった今でも。母にコーヒーを供え、毎日を始める。

 

 

私は、そんな2人が、温かさが、自分を形成してくれたんだと感じる度に、

どんなクリスマスプレゼントよりも貴いものを、もらい続けていると思う。

 

 

クリスマスが近づいた頃に、母さんのおでんが食べたいか父に尋ねると、

「そうだな〜…おでんかあ。

 おでんが食べたいというか、

 母さんに会いたいな〜。

 うん…

 母さんともう一回笑い合いたいんだ。」と。

 

 

今年のクリスマスも一緒におでんを食べようと思う。

父と笑い合おうと思う。

父の本当の願いを叶えてあげる事はできないけれど、

私と母の愛が伝わることを願って…

 

 

 

おでん…いいですね…。
ふと、おばあちゃんが作ってくれた、砂糖たっぷりの厚焼き玉子を思い出してしまいました。
不思議な事に、何度自分で作っても絶対に同じ味にはならないんです!愛情という調味料って、本当に奥が深いですね。

ホワイトコーヒーに詰められた愛が、少しでも皆さまに届きますように… 
ではでは…今後とも「WHITE COFFEE 定期便」をよろしくお願いいたします☕️

 

前回のショートストーリーはこちらから

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまのコーヒーライフが、よりいっそう豊かになりますように。

「WHITE COFFEE 定期便」をぜひご検討ください!

心よりお待ちしております☺️

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