今回ご紹介するのは「スリランカ・ディルマコーヒー」です!
今月お届けするコーヒーは、🇱🇰スリランカのディルマコーヒーです。セイロンティーで有名なディルマ社が、農園の一角でコーヒーも育てていること、ご存知でしたか?今回は、そんな貴重なコーヒーをご紹介します。
スペック
☕️ 産地: スリランカ 中高地山間部
☕️ 標高: 約1,200m
☕️ 品種: ラクパラクン(スリランカで開発された品種)
☕️ 精製: ウォッシュド
☕️ 特徴: 農薬・化学肥料不使用
味わいの特徴
フローラルな香りが印象的で、カカオやチョコレートの風味が特徴的です。紅茶畑をコーヒー畑に切り替えて栽培しているため、どことなくダークティーの風味も感じられる、ユニークな味わいのコーヒーです。
まろやかな酸味とバランスの取れた甘みが心地よく、紅茶の国から届いた珍しいコーヒーを存分にお楽しみいただけると思います。
おすすめの淹れ方
丁寧にドリップすることで、このコーヒーの繊細な風味を最大限に引き出すことができます。お湯の温度は90度前後、コーヒー豆20gに対して300mlのお湯でゆっくりと抽出してください。
果物系のタルトやスイーツと合わせると、より一層コーヒーの魅力を感じていただけると思います。朝食のお供にも、午後のリラックスタイムにもぴったりの一杯です。
このコーヒーの中にそっと息づく「紅茶の国」の空気を、どうぞお楽しみください。
さあ、コーヒーを通じて味への感性が開いて行く感じがしませんか?
違いを感じながら、広大なコーヒーの世界をお楽しみください!
紅茶の国、そして”かつて”のコーヒー大国スリランカの場所はこちらです!🫖☕
紅茶の国スリランカで、コーヒー生産が復活していることをご存知でしょうか?
実は19世紀半ばまで、スリランカはコーヒー生産国として栄えていました。しかし、コーヒーの木を襲った病害(コーヒーさび病)により壊滅的な被害を受け、その後紅茶生産に転換したという歴史があります。
私自身、過去数年間スリランカのコーヒー開発に関わってきました。日本からの支援は一部に限られていますが、最近ではオーストラリアが積極的に支援を行っています。特にディルマ社は、自社のKahawatte Plantationsでアラビカ種を中心とした「セイロンコーヒー」の復活に取り組んでいます。
まだ限られた地域での取り組みではありますが、そこには、スリランカにおけるコーヒー再興の兆しが確かに感じられます。
この農園でもコーヒーが芽吹いているのかもしれません🌱 (Photo by Egle Sidaraviciute on Unsplash)
再び芽吹く、スリランカのコーヒー
ディルマ社は豪州政府系MDFと連携し、小規模農家の豆を自社で加工・輸出する仕組みを構築中です。さらに「Brew 1867」というカフェブランドを立ち上げ、コロンボ市内に複数店舗を展開しています。「1867」という名前は、スリランカが紅茶生産に転換した年号にちなんでおり、「茶と珈琲の再統合」を掲げているそうです。
この取り組みは単なるビジネスにとどまらず、収益の一部を教育・環境活動に再投資する社会貢献活動も含まれています。これは、ディルマ社が掲げる「Business is a matter of human service(ビジネスは人への奉仕である)」という理念にしっかりと根ざしています。
今月のコーヒーを飲むとき、約150年の時を経て再び芽吹いたスリランカコーヒーの物語に思いを馳せていただければ幸いです。良質なコーヒーがより多く日本に届くことを期待して、今後もスリランカのコーヒー産業の発展を見守っていきたいと思います。
いつも、最後まで読んでくれてありがとうございます!
それでは、今回の「PLUS ONE COFFEE」を引き続きお楽しみください。そして、メッセージもお待ちしております!🙏
2025年5月にお届けした「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」をご紹介します💁