今回のコーヒーは、日本のずーーっと南に位置する🇵🇬「パプアニューギニア」からの珍しい逸品です。
まろやかでフルーティーな酸味と、後からくるほのかな甘味が特徴です。さらにコクがありバランスのとれた良質なコーヒーなので、スイーツやフルーツとの相性も抜群です。
産地のキンデン農園は標高1500m前後に位置し、豆はティピカ種が90%で、大粒で美しい粒揃いです。
完熟したコーヒーチェリーを手摘みし、発酵と水洗いを3回、そして3日かけて合計12時間の浸水すすぎをしています。
棚干し天日乾燥後、半月以上寝かせてエイジングし、品質を安定させるため手で選別が行われ、品質が磨き上げられています。
すなわち、手間を惜しまず生産された高品質なコーヒーということなのです。
世界でもまれな徹底した発酵と水洗工程、浸水すすぎ、棚干し、サイロでのエイジングをした、パプアニューギニアの新しいブランドのコーヒーを、とくとご堪能あれ!
今回は深煎り寄りで焙煎しているので、80度後半のお湯で小刻みに5、6回に分けて注湯し、少しずつ注湯量を増やして丁寧に淹れてみると特徴がわかりやすいと思います。
よりまろやかな甘みと酸味をしっかり感じられると思いますよ。
コーヒーを通じて味への感性が開いて行く感じがしませんか?
違いを感じながら、広大なコーヒーの世界をお楽しみください!
これから益々、皆さまのコーヒーライフが、より豊かになりますように。
ここから先は、少しマニアックな話になりますので、興味があれば読んで頂けたらと思います。
今回のパプアニューギニア産のコーヒーは、生豆(焙煎する前の状態)に仕上げる工程で、エイジングを行っています。出荷前に3週間程度サイロ(貯蔵庫)でエイジングして、コーヒー豆ごと水分含有量を均一にし品質を安定させています。
天日で乾燥させると、乾燥状態に若干のムラがでてしまうので、この一手間で品質を保つようにしています。そうすると、焙煎もムラなくできるようになり、焙煎後も品質が保てるのです。
コーヒーは、チェリーの状態のものを摘むのですが、赤い実が完熟して黒っぽくなったものを完熟豆といいます。今回はその完熟豆を使ったものなので、より深みのあるコーヒーになっています。
さらに遡ると、コーヒーは山間部で育ち、傾斜のきつい山の中で収穫されます。私も以前、山に入って体験してみたのですが、これがかなりの重労働なのです。でも、早い人だと手摘みで1時間に約60kgも収穫できちゃいますが、生豆に換算すると約10kgなのです。
コーヒーは5年で成木に育ち、1本の木から約6〜8kgのチェリーが収穫できます。なので、1本の木から約1kgの生豆が精製されることになります。1kgの生豆からは、約800gの焙煎豆ができ、1杯10gでコーヒーを淹れるとしたら、約80杯分のコーヒーが抽出できます。
つまり、1本の木から約80杯分のコーヒーが抽出できるという訳です!
ここまで具体的な話を耳にする機会がないと思いますが、飲む時にコーヒーを育て作られる過程を想像してみると、またちょっと違った味わいを感じられるかもしれませんね。
それでは、今回の「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」を引き続きお楽しみください。
2020年10月にお届けした「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」をご紹介します💁