今回のコーヒーは、🇹🇿タンザニアの「キリマンジャロAA」です。
特徴は、チョコレート、キャラメル、ヘーゼルナッツ、ストロングボディという評価を得ています。
缶コーヒーのキリマンブレンドは、この辺りの味の特徴からイメージが成り立っているのかもしれませんね。
是非、運命のコーヒーと飲み比べて、キリマンジャロAAの特徴を感じてみてください!
酸味もありますので、酸味が苦手な方は少し熱めのお湯(90度以上)で淹れて、さらにお湯の量を増やすなどしてお試しください。
キリマンジャロAAをしっかり感じたいと言う方は、80度後半の温度でゆっくり丁寧に淹れてみると特徴がわかりやすいと思います。
コーヒーを通じて味への感性が開いて行く感じがしませんか?
違いを感じながら、広大なコーヒーの世界をお楽しみください!
これから益々、皆さまのコーヒーライフが、より豊かになりますように。
ここから先は、少しマニアックな話になりますので、興味があれば読んで頂けたらと思います。
今回ご紹介した豆は、マダガスカル諸島の北西に位置する、タンザニア連合共和国にあるキリマンジャロ(標高5,895m)のモシエリアで栽培されたコーヒーです。ニュークロップと言って今年収穫されたコーヒーになります。
グレードは「AA」になります。他にも、A、B、C、Eとあります。タンザニアでコーヒー評価はコーヒー豆のサイズで行います。AAが一番大きなサイズになります。サイズが大きいから味が変わるということは基本ありませんが、焙煎の時間や制御が変わるので、風味は変わってくると考えられます。
豆の品種は、バティアンという品種で、ケニアで2010年に開発された新しい品種です。病害耐性が高いので農薬の使用も少なく、優れた風味も備えた品種で、収量も多いことから最近ではよく生産されているようです。コーヒーの木はもともと病気に弱いため、生産者は常に病気との闘いを強いられ、栽培には大変な労力が必要となります。そんな生産者を支えている品種です。
私が進めている、スリランカコーヒー開発プロジェクトでも、耐病性と収量の課題は生産者側からよく聞く話なので、どこも共通の課題があるようですね。
コーヒーの生豆(焙煎する前の状態)は、フルウォッシュドで精製されています。水で洗い流されているので、欠点豆もこの時点でふるい落とされ、高い品質が保てます。また、アフリカンベットという手法で乾燥させているので、ロースター(焙煎屋)目線だと、乾燥状態もよく、豆の水分含有量が均一で扱いやすいです。
ただ、生産者目線だと水の資源や設備など管理が必要で、生産コストもあがってしまいます。そのため、豆自体も比較的高めの価格になってしまいます。この精製過程でも味が結構変化するので、とても悩ましいところだと思います。
コーヒーが皆さまの手に届くまでには、様々な工程を経る必要があります。その工程でも味が変化します。いろんなコーヒーがあることを知ることで、もっとコーヒーが楽しくなると思っています。是非、みなさんには、いろんなコーヒーに出会ってもらいたいです!
それでは、今回の「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」を引き続きお楽しみください。
2020年9月にお届けした「PLUS ONE COFFEE(プラスワンコーヒー)」をご紹介します💁